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治療方法

登 録 日:2009/01/20
最終更新日:2012/12/19

花粉症対策

 花粉症患者の約80%がスギ花粉症と言われていますが、まず原因は何かを明確にすることが肝心です。
 簡単な血液検査をすると結果は約一週間で分かりますので最寄の病院での検査をお勧めします。花粉症と思い込んでいてもハウスダスト、ダニ、ペットが原因の場合もあります。
 治療によってある程度改善するようです。
治療方法としては、抗ヒスタミン薬、点鼻薬・点眼薬(ステロイド系)、ステロイド注射、減感作療法などがあります。最近ではレーザー治療もやっているみたいですね。
 なんといっても自分の体質を改善することが効果的です。偏食や喫煙、飲酒などが花粉症を引き起こすといわれています。高カロリーの肉中心の食生活から魚中心の食生活へ変えることに効果があるようです。

抗ヒスタミン薬

 予防が間に合わなかった場合、すぐに効果が現れるのが抗ヒスタミン薬の投与です。
 ただし、抗ヒスタミン薬では眠気や倦怠感の副作用が出たり、効果があまりでない人もいるそうです。車を運転するような場合には避けなければなりません。また、緑内障や喘息の発作が出ているときは抗ヒスタミン薬は使えないので医師の指示に従ってください。
 ペパーミントは天然の抗ヒスタミン薬として知られていますがアスタキサンチンと併用することで効果がアップします。

点眼薬・点鼻薬

 点眼薬は抗アレルギー薬や第二世代抗ヒスタミン薬を配合したものが有効です。服用するものに比べ副作用がないのがメリットですが、一日数回注す面倒があります。また、コンタクトをつけたまま目薬を注すのはお勧めできません。
 点鼻薬は第二世代抗ヒスタミン薬やステロイド系のものがあります。くしゃみ、鼻水、鼻づまりに効果がありますが頻繁に使うと効果が落ちたり悪化することもあるので注意が必要です。お医者様のおっしゃるとおりに処方してください。

ステロイド注射

 ステロイド注射は副作用が出る恐れが高いのでお勧めできません。免疫力の低下、糖尿病、骨粗しょう症、白内障を引き起こすことがあります。また、女性ホルモンにも影響を及ぼし、特に思春期のお子さんには避けたほうが良い処置です。
 時間はかかっても以下の減感作療法をお勧めします。

減感作療法

 抗原特異的免疫療法ともよばれ、花粉の抽出液の濃度を少しずつ上げて注射し、花粉に慣らすようにする方法で唯一根治が期待できる方法です。
 最近では、SLIT減感作療法(舌下減感作療法)が主流になってきています。この方法なら花粉抽出エキスを2分間程度口に含むだけで負担が軽いからです。
 ただ、週に1~2回2年以上継続しないと効果が現れないこと、治療を受けた患者の約60%に効果があることなどまだまだ研究段階です。