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木の上で芽が出るよ
最終更新日:2012/12/21
木になった状態で発根する(胎生種子)
マングロ-ブを構成するメヒルギやオヒルギは、花が終わった後に実ができますが、実が木になった状態で発根します。斜め下の黄緑色のやや太いものが根(厳密には担根体といい根を作る元になる部分)で上のほうのタコ足のような細いものはガクです。
このような性質を持つ種子は『胎生種子』と呼ばれます。
十分成熟するとヘタから自然に落ちてしまいます。
このような種子は水に浮く性質があるので、潮汐や潮流によって親木から離れた場所に散布されます。すでに根が出ているので活着するのも早いのでしょう。
一方、マングロ-ブ周辺の地面は泥が堆積していて柔らかく、細長く出た根が地面に突き刺さり、親木の周辺に残っているものも数多くあります。
同じような性質を持つものにイヌマキがあります。
イヌマキは、マキ科の常緑高木ですが、赤と緑のダルマのような実(赤い部分は花托)がなります。緑色のほうが実でこれから根が出てきます。